体の緊張をほぐす効果の高いツボ
緊急時など人前ではちょっと押しにくい位置にありますが体の緊張を和らげる効果のあるツボを紹介します。落ち着きたい時や何かにのぞむ前、自宅で精神安定など、そんな時に押すのにおすすめです。
肩井(けんせい)
肩のいちばん高い所、首の後方の根元と、肩先のちょうど中間あたりにあるツボです。
少し押しにくいツボなので両手を身体の前でクロスさせて押すと押しやすいです。強めに揉みほぐすように押すと良いでしょう。
肩井(けんせい)の効果
緊張すると肩に力が入ってしまうものです。肩に力が入ると、頭に血が上っていきます。
そんなときに肩の力を抜いてあげましょう。
全身の緊張をほぐす効果があり、肩コリにも効きます。
百会(ひゃくえ)
両耳をまっすぐに上がった線と、眉間の中心から上がった線の二つが交差する頭頂部にあるツボで、頭のてっぺんにあります。
頭部を両手で抱え込むようにして、指先や左右の親指で真上から指圧します。
百会(ひゃくえ)の効果
緊張性の頭痛や全身の不快感を取り除く効果があり、血圧の異常が原因となるめまいや頭痛を緩和する働きがあります。
安眠(あんみん)
耳の後ろにある下に向かって尖っている骨から下におよそ指の幅1本分の所にあります。
少しわかりにくい箇所にあるため、耳の後ろを全体的に揉みほぐすだけでも効果があります。
頭の後ろから反対側の手を回し、首を手のひらで包むようにして中指で刺激すると押しやすいです。
安眠(あんみん)の効果
名前の通り不眠症や寝不足に効果のあるツボで、リラックス効果が得られます。「安眠」が硬くこっている場合は、体が睡眠不足を訴えているということです。よく揉みほぐしてリラックスしてください。
壇中(だんちゅう)
胸の骨の真ん中辺りにあります。
胸の中央部分、体の中心を縦に走る線と、左右の乳首を結んだ線が交差する点にあります。
骨と骨の間にあるので、指で押すと軽い痛みを感じると思います。
ここを指先で息を吐きながらゆっくり押して、吸いながら放します。
壇中(だんちゅう)の効果
気持ちを落ち着かせ、動悸安定に効果があります。
ストレス解消や精神疲労などにも効果があると言われています。
また、壇中は女性ホルモン分泌と深い関係があるツボで、女性の場合はバストアップ効果があると言われています。
気海(きかい)
おへその少し下(指2本分)にあります。心身の精気が集まる言われる臍下丹田(せいかたんでん)というものがありますが、この辺りのことです。
ここに意識を集中して力を込めれば、健康を保ち勇気が湧いてくるとも言われている箇所です。
両手のひらを添えて、気海を包み込むように軽い力で10秒ほど押してください。気海を意識しながら行うとより効果的です。
気海(きかい)の効果
体中を駆け巡っている気は、いったん気海に集まると言われており、ここを刺激することで気分を落ち着かせる効果があります。
百会・安眠・気海は比較的ツボを押しているとは気付かれにくく、普段の動作の中で押すこともできるツボなので、緊張してしまいそうな場面や緊張時にツボを刺激してみると効果があります。