光と影、人間の強みと弱み
私はプロフィールでも紹介していますが、デザインの仕事をしています。
デザインとあがり症というなんとも組み合わせの悪い職業で随分苦労してきました。
デザインをやっていて思うことがあります。
デッサンってやったことがありますか?
デッサンをやったことがある方はわかると思いますが、デッサンは基本的に鉛筆のみで絵を描いていきます。
要は黒一色で絵を描くということです。
ここで少し考えてみてほしいのですが、黒一色でどうやって立体物を表現していくのか?
わかるでしょうか?
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それは、
単純なことですが、光と影を入れるんです。
でも、黒一色でどうやって光を表現するんだ?と思うかもしれません。
デッサンにおける光の表現は、影を加えることにあります。
この時に影が弱いと光は表現できず、絵はボヤけます。
立体感のない、ハッキリしない絵になってしまいます。
この光と影のバランスってすごく人間的な気がしています。
人間で言うところの強みと弱み(コンプレックス)の関係にすごく似ていると思いませんか?
どういうことかと言うと、
強みや弱みがハッキリしている人の方が印象に残ります。
光と影のコントラストが強くなればなるほど絵はハッキリしてくるように、人間で言えば顔が見えてくるということです。
だから、強みや弱みというのは自分を際立たせるための光と影のようなものです。
強みも弱みも含めて自分を際立たせるための個性なんだと思います。弱みも自分を作るひとつの大切な要素なんですね。
完璧すぎる人というのは、光が強過ぎて(まぶし過ぎて)直視できないです。
弱みというのは必ずしも悪いものではなく、すごく人間味のある部分だと言うことです。
弱みと言うのは結構大切なもので、それを活かすように変えていくことができれば、人生はもっと豊かになると思っています。